おどりとわたし6(ずぶの学校新聞12月号所収)

  今年は沢山お芝居にでた。(といっても3つだけど)お芝居の世界は楽しい。もともと演劇部だったこともありダンスと同じくらい観に行くし、好きだ。しかし自分がやるとなるとまた別の話。


 1月に出演した「やぶのなか」では段取りというものに苦戦した。私たちダンサーは「振付」を踊る。振付と言うものと段取りというものは似ているようで似ていなくて、唐突にこのタイミングで刃物をだす!とか烏のお面をかぶる!とか色々な段取りがあったんですけど、直前の動きとか関係性がなく、決められた位置につくことだけ決まったりして、その軌跡がないことにしばしば戸惑った。しかしその段取りを「振付」のための道しるべだととらえると、なるほど納得。段取りまでの軌跡を自分でつくることが「振付」だなと発見する。台詞もト書きも振付だととらえたら気楽になってとたんにやり易くなった。全部ダンスなんだ。いや違う?

 

 そして5月にしたダンスコメディを経て、9月11月までヨーロッパ企画さんの全国ツアーに参加した。こんなに長い間一緒の演目をすることも、各地を回る事もなかったので驚きの連続でした。その中でも特に驚いたのが客席の反応がダイレクトにわかる事。コメディなので当たり前なのかもしれないけど、お客さんが笑う。でも大笑いが起きてなくてもいい感じの空気だったり、大受けしてるからといって良い芝居かというとそうでもなかったりして。笑い声は一概に目安にならないことも発見だった。


 ダンスだと基本的に反応がダイレクトにはわからないのだけど、たまたまこの後子供用のプログラムでダンス作品を発表してその時の子供達の反応が声を上げて笑ったりコメントしちゃったりしていて、「ダンスを見るとこんなに心をいろんな風に動かされてるんだな!」と改めて発見したりもしたのだった。(・・・この子供プログラムのことは又今度詳しく書きたい。)

 

 こんなに沢山お芝居をしたけど、結局踊りのことを考えている。それで良いのだと思う。寄り道して立ち止まって見渡して。いろんな世界を見て踊りたいよね。と思うのだった。