ずぶの学校オリジナルグッズ 文学かばん

 

ずぶの学校オリジナルのハワイアンキルト文学かばん

ずぶがデザインし、母がすべて手縫いでキルトに仕上げています。

私たちが敬愛する文学作品から着想を得て、デザインしています。

 

 

第一夜 宮沢賢治「林の底」

「黄金(きん)の鎌」が西の空にかかって、風もないしずかな晩に一ぴきのとしよりの梟(ふくろう)が、林の中の低い松の枝からこう私に話しかけました。(宮沢賢治「林の底」)


 

月の中にうさぎがいるのがポイントです。とぼけた、さかしらなふくろう。 

うらは、林です。

第二夜 芥川龍之介「河童」

「橋の上ゆ 胡瓜(きゅうり)なぐれば 水ひびき すなはちみゆる禿(かむろ)の頭」芥川龍之介       

 

 (橋の上から 胡瓜をなげると 波紋が広がり すぐにあらわれた河童のお皿)


 

 

芥川が大好きな「河童」が池から顔をだしている様子。

きゅうりが浮いているのがポイント。

 

 池は「不忍池」を参考にしています。

第三夜 夏目漱石「三四郎」

美禰子(みねこ)は三四郎を見た。……

「迷子の英訳を知っていらしって」……

 

「迷える子(ストレイ・シープ)――わかって?」

夏目漱石「三四郎」)


 

 

おもては、群れのひつじ、うらは迷子のひつじです。

おもてとうらでキルトの柄が違い、うらはしょんぼり、ひとりぼっちの様子を表現しました。

 

 

第四夜 夏目漱石「文学論」

例えば、柿のなき国に生まれたる西洋人に実物によらずして柿を説明せんとするとき

徒に植物学上の煩雑なる記述を与ふる代りにむしろ色、形の酷似する「トマトー」を指名して

両者を聯想の圏内に持ち来さば説明の目的は容易に達せらるるが如し。

(夏目漱石「文学論」下 第四編 第三章「自己と隔離せる聯想」)


第五夜 太宰治「富嶽百景」

「富士には月見草がよく似合う。」

(太宰治「富嶽百景」)


富士と月見草が「ひとつ」しかないところがポイント。

第六夜 萩原朔太郎「猫町」

猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫。どこを見ても猫ばかりだ。

そして家々の窓口からは、髭の生えた猫の顔が、

額縁の中の絵のようにして、大きく浮き出して現れていた。

(萩原朔太郎「猫町」)


だが次の瞬間、私は意識を回復した。静かに心を落付けながら、私は今一度目をひらいて、事実の真相を眺め返した。その時もはや、あの不可解な猫の姿は、私の姿から消えてしまった。町には何の異常もなく、窓はがらんとして口を開けていた。(同)